Rat de Cave
May 14
2 min read
Updated: Sep 3
Origine:France
Époque :18e siècle
Hauteur:14 cm
Diamètre:9.5 cm
Vendu
18世紀後半に制作されたブルゴーニュ地方の民芸品Rat de Caveと呼ばれるキャンドルホルダー。全体は鍛造による錬鉄製で構成され鍛冶屋の手仕事によって形作られています。各部は溶接ではなくリベットによって組み立てられており三本の脚が歪な円形の受け皿を支え、その中央から螺旋状に巻かれた鉄が立ち上がる特徴的な構造を備えています。各部の表面には熱した鉄を幾度も叩き締めた力強い槌目が残されており、一打ごとに形を詰めていった手仕事の痕跡がはっきりと感じられます。
この螺旋状の鉄は昇降の軌道として機能しており基部に設けられたツマミを回転させることで内部の機構が働き、キャンドルを燃焼に合わせて少しずつ上へ送り出す仕組みになっています。上部の曲げられた鉄は持ち手兼フックとして設けられたもので、細く伸びて反り返るその形状は “Rat de Cave” の呼称に見られるネズミの尾を思わせる線を描いています。地下貯蔵庫といった暗所での使用を前提とした、実用に根ざした素朴で合理的な造りが、この道具の魅力を伝えています。
表面には長い年月の使用によって生まれたパティナが残り錬鉄特有の落ち着いた質感を保っています。ワイン文化の発展とともに広まった民芸品らしい素朴で合理的な造形の燭台です。