Fontaine en étain
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Origine:France
Époque :18e siècle
Hauteur:27 cm
Largeur:21.5 cm
Épaisseur:7 cm
Vendu
18世紀末のフランスで用いられていたエタン製の手洗い用水盤(フォンテーヌ)。もとは壁面に据え付けて使われていた実用品でした。当時は現代のように蛇口から水が出る環境になく、生活用水は井戸や共同水場から運び、室内に蓄えて使用していました。このフォンテーヌもタンクに水を貯め下部の蛇口から必要な分だけ出して手洗い等に用いる生活用具でした。
タンクの蓋に配された2羽の雄鶏はフランスの古い起源のひとつであるガリアに結びつく象徴です。18世紀末のフランス革命期にはブルボン王政の象徴であった百合の紋章(フルール・ド・リス)に対抗し、旧体制の終わりと新しい共和政の到来を告げるシンボルとして広く用いられるようになりました。当時、雄鶏のデザインは通貨や公式文書にとどまらず、こうした日常の金属工芸品や生活用具にも好んで取り入れられました。
前面の蛇口は真鍮製で、吐水口の根元にはライオンのマスカロンが施されています。背面には盾形の刻印がはっきりと確認でき、工房あるいはギルド(職人組合)のマークと考えられ当時の製作背景を伝える貴重な手掛かりとなっています。
エタン特有の落ち着いた古艶に加え、長年の使用に伴うキズや経年による変化が見られます。また、背面には約3cmほどの亀裂が確認できます。本来は水を蓄えるためのタンクですが現在はこの亀裂があるため、水を入れて実用することはできません。